2014年2月23日日曜日

フォーラム「一人ひとりを大切にする避難所のあり方~国際基準とともに考える~」


2月14日(金)

東京は二週連続の大雪。
そんな悪天候にも関わらず、午後一時荒川区にあるサンパール荒川には沢山の人が集まって下さいました。





はじめに、今回このフォーラムの開催に至る経緯をすこし振り返って記しておきたいと思います。
私たち、WEのスタッフの多くは東日本大震災の発災直後からRQ市民災害救援センターの災害ボランティアとして物資支援などで避難所のあった災害初期の混乱やさまざまな問題に直面してきました。

2012年2月、スタッフ2名が岩手県陸前高田市で開催された「災害支援団体が守るべき支援の国際基準を学ぶ」というセミナーに参加しました。それが、『スフィア・プロジェクト』との出会いでした!

そのセミナーから帰ってきたスタッフがそろって、

「こんなもの(=スフィア・プロジェクト)があったんだ。
これこそ知っておかなきゃいけないと思う!」

と言ったことは今でも鮮明に覚えています。


それから、私たちもスフィア・プロジェクトのことを少しずつ学び、実際に避難所の運営を行う地域の人と一緒に学んでいきたいとご相談させて頂いたのが、荒川社協さんです。

昨年の冬から、今回の講師陣(JANICの田島さんと松尾さん、FASID 松本さん、福田さん、それからJANICの伊藤さん)と荒川社協の浅野さんと一緒に、自治会の皆さんにどんな風に伝えればよいのかを試行錯誤しながら、当日のプログラムを作ってきました。何と言っても初めての取り組みということで、講師の皆様には大変なご苦労をおかけしたのではと思っています。(本当にありがとうございました。)






今回は避難所の運営のケーススタディを参加者によりわかりやすく伝えるために、
荒川区で認知症の理解の促進に取り組み認知症サポーター劇団「あら笑座」の皆さんにご協力いただき、避難所の食糧やトイレの問題を想定した劇をやって頂きました。


あら笑座さんの劇の様子

2つ(食糧とトイレ)のケースに分けて、問題点とそれに対する対応策、事前の対策を考えました。

当初心配していたその後のグループワークですが、
参加者の関心が非常に高く、意見がどんどんだされました。



「どこまでは我慢なのか。」
「リーダーがしっかりしないといけない。」
「スケジュールを作らないといけない。」
「誰が決めるんだ。」


平時でさえ、
避難者の多様性に合わせて対応を考え、運営者で意見をすり合わせていくには時間が必要です。
そんな時、何を基準に判断するのか。

その判断基準として人道憲章を拠り所に、生命を守るための主要な分野における最低限の指標を定めているのがスフィア・プロジェクトなんです。



最後に、講師から「今、災害が発生し、この会場が避難所になった場合、この人数が定数ですが、皆さんが運営者であれば、外から入ってくる避難者をどうしますか。」と問いかけられました。

ケーススタディで具体的に考えていたはずの参加者でさえ、はっと我に返って考えさせられたのではないでしょうか。

リアルさを追求することだけが重要ではないけれど、「その時どうするか」→「どうできるか」までを考えていくためには、ある程度の現実味がないと実際の行動に移していくには難しいように感じます。




荒川区では各町会の皆さんが防災に熱心に取り組んでおられます。
そのこともあって、今回のフォーラムはまた改めて何を?と思って来られた方も多かったかもしれません。

既に決められたルールの中に見落としがないか、そもそも想定していなかったことはないか、など、今回のフォーラムの学びが何か一つでも地域や家族と一緒に次に備えて考えるきっかけにつながることを願っています。


スフィア・プロジェクトのハンドブックを手にする参加者


【主催】荒川区社会福祉協議会 荒川ボランティアンター
  • 【共催】NPO法人ウイメンズアイ、あらかわボランティアネットワーク
  • 【協力】(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)

※「スフィア・プロジェクト」とは?
尊厳のある生活への権利、人道援助を受ける権利、保護と安全への権利を実現するために、人道援助を行うNGOのグループと国際赤十字・赤新月運動によって1997年に開始されました。詳しくはこちらから。


クリバヤシ





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